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パリ・オペラ座バレエ団

こんにちは。

やまぐちスポーツ整骨院です。

 

本日はパリオリンピック繋がりから、パリ・オペラ座バレエ団についてご紹介しようと思います。

パリ・オペラ座といえば、ガルニエ宮やシャガールの天井画、オペラ座の怪人など様々なものが思い浮かびます。

またパリ・オペラ座バレエ団のバレエダンサーといえば、気品ある踊りや足先の美しさが印象的ですよね。

 

本日はそんなパリ・オペラ座バレエ団の沿革をみていきましょう。

 

起源

世界最古のバレエ団といわれるパリ・オペラ座ですが、起源は17世紀に遡ります。

1661年にルイ14世が創立した王立舞踊アカデミーが起源だといわれています。「太陽王」の名としても有名なルイ14世のもと、バレエは大きな発展を遂げます。1713年には付属のバレエ学校が開校されました。

火事などの理由で様々なところへ拠点を移してきましたが、1875年にガルニエ宮が建設されて以来、ここを拠点にしています。そして、1989年に近代建築のバスティーユ・オペラ座が開場し、現在では2カ所を拠点としています。

 

フランス革命後

フランス革命が起き、共和性、帝政、王政復古と社会変遷をたどる中、19世紀にはロマンティックバレエが全盛期を迎えます。

『ジゼル』や『ラ・シルフィード』など、バレエブランと呼ばれるものができたのもこの時代です。

前回ご紹介した、つま先立ちで『ラ・シルフィード』を踊り喝采を浴びたマリー・タリオーニを筆頭に、スターとされるダンサーが活躍します。

 

バレエ・リュス

しかし、その後スターダンサーがいなくななり、バレエの中心はロシアへと移っていきます。フランスバレエは衰退していきますが、ディアギレフ率いるバレエ・リュスの来演によって、再び輝きを取り戻します。

1980年代にはルドルフ・ヌレエフが芸術監督に就任し、まさにこの頃は黄金期と呼ばれる時代でした。シルヴィ・ギエムやマニュエル・ルグリが活躍した時代です。

その後ヌレエフは、『ラ・バヤデール』を振付け、バレエ団を世界最高峰と呼ばれるまでに導きました。

現代のパリ・オペラ座バレエ団の構成

ピラミッドのような5階級によって構成されています。

第一階級 エトワール

第二階級 プルミエ・ダンスール(プルミエール・ダンスーズ)

第三階級 スジェ

第四階級 コリフェ

第五階級 カドリーユ

となっています。

150人ほどの団員がいる中、現在エトワールは16名です。

 

バレエ団に入団するには

パリ・オペラ座バレエ学校卒業生が受験できる内部試験と、オペラ座バレエ学校の留学生、またそれ以外の者でも申し込めば受けられる外部試験があります。

しかし入団者の90%以上はバレエ学校卒業生と言われています。そして外部試験で合格した実力者でさえ、契約団員というかたちで正団員になることは厳しいのです。

フランスでは、パリ・オペラ座ダンサーは国家公務員という扱いで、42歳で定年後は生涯年金が入ります。外国人がいかに正団員になることが難しいかということです。

今年5月には、ミリアム・オールド=ブラムの引退公演がありました。大好きなダンサーの引退は切ないですよね。

 

 

昇格コンクール

年に一度、昇格試験がおこなわれ、これによって昇格が決まります。

エトワールへの昇格だけは試験ではなく、芸術監督からの任命でしたが、現在の芸術監督ジョゼ・マルティネスによってこの試験の見直しがされ、昨年はスジェからプルミエ・ダンスール(プルミエール・ダンスーズ)への昇格も任命によるものとなりました。

終演後、舞台上でエトワールに任命される動画を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、応援してきたダンサーの感動の瞬間を一緒に味わえるとうのは幸運ですよね。

 

試験は、課題曲と自由曲を舞台上で踊るというものです。

公演やリハーサルの合間を縫って試験の準備をするというのは、ダンサーにとってはかなり過酷なものだと思います。

 

パリ・オペラ座バレエ学校

以前はガルニエ宮の中に設置されていましたが、現在はアンドレ・マルロー公園のすぐ側のナンテールの新キャンパスに移りました。

6年制で、一般教育とバレエ教育をおこなっています。

500人を越える志望者のうち、入学できるのは3〜40人、そして卒業できるのは毎年10数人ということ。そして卒業できたからといって、パリ・オペラ座バレエ団に入団できるとは保証されていません。

入団するのがいかに狭き門というのかがうかがえます。

 

ジュニアバレエ団

今年7月には、なんとジュニアバレエ団の創設が発表されました。

7月におこなわれたコンクールにより、男性9名、女性9名が採用されました。このコンクールにはパリ・オペラ座バレエ学校生徒の他に、世界中のダンサーが参加できました。

伝統を重んじ、フランス人優遇の国家制作のもと運営されているパリ・オペラ座にとって、ダンサーの多様化に一歩踏み入れたものであると言えるでしょう。

2年契約を結び、その中でクラシック、コンテンポラリーのレパートリーが踊れるよう養成を受けます。実際に舞台に立つ機会もあるようです。

 

エトワール

現在16名のエトワールが在籍しています。

 

8月に東京で開催された世界バレエフェスティバルのため、

ドロテ・ジルベール

ユーゴ・マルシャン

オニール八菜

ジェルマン・ルーべ

(敬称略失礼します)

が来日されていました。

一度にこれだけの名だたるメンバーを観てるというのは、ガラコンサートの醍醐味ですよね。

世界中の名ダンサーが一堂に会し、まるでお祭りのような雰囲気です。

 

個人的には、パリ・オペラ座の『白鳥の湖』のコールドのフォーメーションの美しさはため息ものだと感じており、やはり全幕も大好きです。

 

本日は、簡単ですがパリ・オペラ座の沿革をみてきました。

それぞれのバレエ団には特徴がありますが、パリ・オペラ座バレエ団の魅力は、やはり伝統が守られてきた中で確立された気品ある踊りだと思います。

足先や脚のラインの美しさ、アンデオールの素晴らしさは、パリ・オペラ座ダンサーの象徴ともいえるくらいみなさん美しいです。

 

メソッドによって様々な違いがあり、同じ演目でもまったく違う印象を受けるので、それもまたバレエのおもしろさだと思います。

 

みなさまそれぞれ好きなダンサーやバレエ団があると思いますが、バックグラウンドを知ることでまた新たな見方、感じ方ができるかもしれません。

 

今後また他のバレエ団やダンサーについてのご紹介もできたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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