バレエダンサーの臼蓋形成不全
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
本日はバレエダンサーに多いお悩みのひとつである、股関節の痛みについてお話させていただきます。
バレエダンサーの股関節の痛み
バレエは、日常生活では必要のない可動域が求められます。
バレエの動きの中で大きな役割をするのが股関節です。
股関節は球関節という分類で、文字通り球のような構造のため様々な方向へ動きます。
バレエでの股関節の動きは他のスポーツに比べても多岐にわたるため、故障しやすいです。
バレエダンサーの股関節の痛みの原因として、「臼蓋形成不全」と「股関節唇損傷」が多いです。
臼蓋形成不全ってなに?股関節唇損傷ってなに?
という方は、過去に詳しく解説しているのでまずはこちらをご覧くださいね↓
臼蓋形成不全
まずは臼蓋形成不全の方からみていきましょう。
股関節が痛くてレントゲンを撮りに行ったら、臼蓋形成不全と言われたというダンサーは少なくないと思います。
臼蓋形成不全とは、股関節の臼蓋(ソケット)の部分、つまり屋根のような部分が普通よりも浅いというものです。
これは、アジア人、そして女性に多いとされています。
また、バレエダンサーに多いことも特徴です。
臼蓋形成不全は何がいけないの?
バレエでは柔軟性が求められますよね。
臼蓋形成不全の方は可動域が大きいため、足も高く上がります。
え?じゃあバレエをするには良いんじゃないの?と思った方もいると思いますが、臼蓋形成不全の方は故障しやすいのです。
10代や20代のうちはもしかすると問題なく、むしろ足が開いたり上がりやすかったりするため、よく動けるかもしれません。
しかし、可動域が広くなれば足が最大限広がり、柔らかさだけで動かしていた結果、歳を重ねてから痛みが出てくる場合が多いです…。
臼蓋形成不全自体が痛みの原因になるというよりも、その可動域の大きさと不安定さによる使い方によって痛みが出てくることが多いです。
臼蓋形成不全の人が、可動域任せで動いていると、インピンジメント症候群・股関節唇損傷や・変形性股関節症、最悪の場合人工股関節になってしまうこともあります。
インピンジメントと股関節唇損傷
臼蓋形成不全の方は、先ほどもお話したように、骨盤側の屋根が浅い分、股関節唇に負担がかかります。
股関節唇は柔らかい軟骨組織のため、長年の負担が股関節唇損傷の原因となります。
また、股関節痛の原因としてインピンジメントという言葉を聞いたことはありませんか?
インピンジメントとは、股関節の大腿骨側と骨盤側の骨と骨のぶつかり(衝突)を意味します。
成長期に活発なスポーツをすることで大腿骨の骨頭がでっぱる、変形することがあります。
そのでっぱった部分が何度もインピンジメント(衝突)を繰り返すことで、軟部組織が挟み込まれ股関節唇や軟骨に損傷が起きます。
バレエダンサーは可動域を超えた動きを繰り返すことでも、損傷のリスクが上がります…。
股関節が詰まる、カクカクなるといった症状も多く出現します。
バレエダンサーが知っておくべきこと
バレエダンサーは柔軟性はもちろん必要ですが、過度なストレッチや間違ったストレッチは股関節を痛める原因になります。
また、幼少期から過度なストレッチをした結果、後天的に臼蓋形成不全になってしまう可能性もあります。
それではどうしたら良いのでしょうか?
能動的可動域を広げる
バレエダンサーは、受動的可動域ばかりでなく、能動的可動域を広げる必要があります。
受動的可動域とは、外からの刺激によって動く範囲です。
対して能動的可動域は、自分の力によって動かせる範囲です。
床での開脚や、誰かにサポートしてもらってのストレッチは受動的可動域にあたります。
ここで注意しなければならないのが、このストレッチでは筋肉だけでなく、靭帯、腱、皮膚、筋膜、関節包など様々な組織が伸ばされるということです。
臼蓋形成不全でもともと股関節が不安定な人が、仮に靭帯を伸ばしすぎてしまうとどうなるでしょうか。
さらに不安定感が増すことが想像できると思います。
靭帯は一度伸びてしまうと簡単には元には戻りません。
臼蓋形成不全のダンサーは、安定させるために筋力トレーニングが必須です。
もともと股関節周りの柔軟性はあるため受動的可動域を広げることよりも、コントロールして動かせるよう能動的可動域にフォーカスするようにしましょう。
床で開脚ができたからといって、ジャンプで180度開いて跳べたり、アンディオールが完璧とは限らないですよね。
自分の力や筋肉使って関節をコントロールし、動かせるということがバレエダンサーにとって必要不可欠です◎
臼蓋形成不全だからといって痛みが出るわけではない
臼蓋形成不全のダンサーの全ての人が、股関節に痛みを抱えている訳ではありません。
自分の特徴を知り、自分に合った使い方やトレーニングをしている人は、痛みなく踊れている人もいます。
ですので、病院で臼蓋形成不全だと言われたからといって、落ち込まないでくださいね。
だた、普通の人よりも股関節をコントロールする力は必要になるということを忘れないでください。
つまり、エクササイズやトレーニングです。
柔らかいからといって、その柔軟性に頼って踊っているといずれ故障してしまいます。
柔らかさを活かせるよう、そして痛みが出ないように、積極的に股関節周辺のエクササイズやトレーニングを取り入れてみてください。
当院での股関節痛に対する施術
臼蓋形成不全で股関節に痛みが出ている場合は、まず痛みの原因を解決する必要があります。
股関節唇や軟骨といった深部の組織はとてもデリケートなため、まずは患部の再生力を高めるマイオパルスの持続通電を行い治癒力を促進します。
マイオパルスは周囲の緊張した筋肉に対しても有効的で、血管や神経の多い股関節でも優しく緩めることができます◎
急性期に場合はこれらの処置をおこなうことで回復される方も多いですが、慢性的な痛みや好不調の波が大きい方は、痛みを出している神経に対しても施術行います。
疼痛コントロールに優れたアキュスコープは慢性的な痛みに効果を発揮し、過剰に出ている痛みを和らげる効果があります。
当院ではこれら微弱電流機器を用いて、臼蓋形成不全をはじめとした股関節の痛み・不調を緩和します。
上記で解説した能動的可動域を向上させるために、特殊な器具を用いたバレエ専用の運動指導も行い、根本的な解決を目指します!
最後に
臼蓋形成不全や股関節唇損傷は、股関節痛の原因として多いものですが、臼蓋形成不全や股関節唇損傷でなくても股関節に痛みが生じることはあります。
「病院でレントゲンを撮っても異常がないけれど痛みが続く…」という方もいらっしゃいます。
そういった方は、ぜひ一度当院までお問い合わせください。
また、臼蓋形成不全や股関節唇損傷であっても、手術をせず踊っていらっしゃる方もいます。
そのような方のサポートもさせていただきますので、股関節でお悩みの方はぜひご相談ください。
できる限り痛みなく踊れるよう、全力でサポートいたします!
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全院、微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」ハイトーン機器「ハイチャージ」を完備。
微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防も可能となります。
更に必要に応じてスポーツストレッチ、運動療法、トレーニングなど機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用ください。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、お気軽にお問い合わせ下さいね。
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