音楽家の胸郭出口症候群
胸郭出口症候群
・腕から手、または指まで痺れる、またはだるい
・灼熱感・冷感がある
・深呼吸がしにくい
・手首の脈が触れにくい
・血流が悪くなることで手が冷たくなる
等を感じた事はありませんか?
バイオリンやチェロ奏者に多い症状です。
胸郭出口症候群とは
日常生活の中であまり聞き慣れない「胸郭出口症候群」ですが、つり革につかまっている時や洗濯物を干していると腕がだるくなる、ボー
ルを投げるとき、または、投げた後に腕が痺れる、などの特徴があり、当院でもそういった症状を訴えて来院されたり、病院で診断をうけ
て来られる方は少なくありません。
首から出て腕にかけて走行している神経の束である腕神経叢(わんしんけいそう)が圧迫されることによって起こる症状のことです。
腕神経叢は、肩から手にかけての様々な運動神経や感覚神経に加えて、血管への自律神経も含まれています。
この腕神経叢が圧迫されることにより、胸郭出口症候群の代表的な症状である肩から手にかけてのしびれやや痛み冷感が生じます。
胸郭出口症候群という聞き慣れない名前の由来は、腕神経叢が通るルートをたどるとわかります。
腕神経叢は、首から手に至るまでの間に筋肉と骨の隙間でできているいくつかのトンネルの様な部分を通ります。
胸の付近にある(胸郭)トンネルの部分(出口)で、神経や血管が圧迫されることにより起こる疾患のため、胸郭出口症候群という名前が
ついています。
分類
胸郭出口症候群は腕神経叢が圧迫される場所によって以下の3つに分類されて、これらの総称のことを示します。
斜角筋症候群
斜角筋には、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の三つあり、斜角筋症候群とは前斜角筋と中斜角筋の間で神経や血管が挟まれて発症します。
肋鎖症候群
第1肋骨(肋骨の1番上)と鎖骨の間の肋鎖間隙という場所で神経や血管を圧迫して起こります。
小胸筋症候群(過外転症候群)
小胸筋と肩甲骨が接する部分辺りで神経や血管が圧迫されて起こります。
症状とセルフケアについて
症状
胸郭出口症候群は、腕や手を支配する神経や血管が圧迫されることで発症するため、神経症状として首や肩、腕にしびれやチクチクする感
覚、刺すような痛みを訴えることがあります。
神経症状はさらに手先や体幹にもみられることがあります。神経障害が継続すると、筋力の低下もあらわれ、それに伴い運動機能にも影響
が生じます。具体的には、手の握力の低下、指先が不器用になるなどです。
血管の症状としては、血行の悪化から皮膚が白くなったり、青紫色になったりします。血行障害で痛みや感覚障害が誘発されることもあり
ます。
チェック方法
・腕のしびれや痛みのある側に顔を向けて、そのまま首を反らせ、深呼吸を行なわせると鎖骨下動脈が圧迫され、手首のところの橈骨動脈
の脈が弱くなるか触れなくなります(アドソン テスト陽性)
・座位で両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位をとらせると、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなり、手の血行
がなくなり白くなります(ライト テスト陽性)
また、同じ肢位で両手の指を3分間屈伸させると、手指のしびれ、前腕のだるさのため持続ができず、途中で腕を降ろしてしまいます(ル
ース テスト陽性)
・座位で胸を張らせ、両肩を後下方に引かせると、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなります(エデン テスト陽性)
これらが当てはまる場合胸郭出口症候群が疑われます。
セルフケア
普段からの姿勢の良し悪しも、胸郭出口一帯に負担をかけ続けることは明らかです。特に、うつむき傾向、肩が胸側へ巻き込まれている、
顎・顔を胴体より前方へ突き出している、猫背気味であるなどは大きな要因となります。
これらの姿勢に共通してくるのは、上半身、とりわけ首の前側から胸までをいつも閉じてしまいがちになっているということです。
長時間のデスクワークなどで、上記の内容と同じ姿勢を取り続けてしまっているかもと感じられる方は、最初は1時間に1度位で構いません
ので、顔を天井に向けて首の前を伸ばすストレッチや、左右の肩甲骨を背骨に引き寄せる要領で胸を開くストレッチなどを取り入れてみて
下さい。
ストレッチ的なことが辛いという方は、首や肩をゆっくり大きく回すだけでも効果があります。
パソコンの画面が見づらいから、ついつい前のめりになってしまうというのであれば、自分自身の位置とパソコンの画面の位置関係を見直
し、楽な姿勢で作業ができる環境を、出来る範囲で整えてみましょう。
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やまぐちスポーツ整体院:谷町四丁目駅4番出口徒歩1分(谷町四丁目院同じビルの4階)
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微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
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日頃のメンテナンスとしてもご利用ください。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、お気軽にお問い合わせ下さいね。