鼠蹊部痛に関わる4つの筋肉
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
スポーツで多い痛みとして「鼠蹊部(そけいぶ)痛」があります。
鼠蹊部とは、股関節の前の部分をいいます。
鼠蹊部痛は、
・サッカー
・陸上(特に短距離)
・ラグビー
・テニス
・ダンス、バレエ
など、股関節を大きく、速く、繰り返し動かす競技で多くみられます。
医学的には「グロインペイン症候群」といわれます。
鼠蹊部痛は、レントゲンやMRIを撮っても大きな異常が見当たらないことも多く、原因がはっきりしないというケースも多いです。
また、痛みが長引くという特徴があり、なかなか厄介なものでもあります。
鼠蹊部痛には、周りの筋肉の使いすぎ、筋の偏りなどが大きく関係しています。
股関節のアウターマッスルが過緊張を起こすことによって、筋や腱、関節包などが適切に滑走せず、股関節屈曲時に詰まり感が生じやすくなります。
スポーツ選手は、筋肉が過緊張することによるインピンジメントが原因で、鼠蹊部痛が起きているケースが非常に多いです。
そこで、本日は、鼠蹊部痛に関係する筋肉について詳しく解説しながら、鼠蹊部痛を起こすインピンジメントについてみていきたいと思います。
インピンジメントとは
インピンジメントとは、何かが「挟まれる」「ぶつかる」「圧迫される」状態のことを指します。
股関節前面では、
・大腿骨頭
・臼蓋前縁
・関節包
・関節唇
・腱
などが近接していて、股関節前側の筋肉が過緊張を起こすと、これらの組織がインピンジメントを起こしやすくなります。
関係する4つの筋肉
①大腿直筋

大腿直筋は、股関節の屈曲と膝関節の伸展で主に使われる筋肉です。
キック、ダッシュの振り出し、ジャンプなどで大きく使います。
大腿直筋が過緊張になると、
・鼠蹊部の圧迫
・股関節屈曲時の痛み
・キック動作での鋭い痛み
などが出やすくなります。
大腿直筋は、股関節前面を走行しているため、前面の関節包、関節唇、滑液包が挟まれやすくなります。
さらに、大腿直筋が硬くなると、腸腰筋の滑走スペースが減少し、腸腰筋インピンジメントを助長することもあります。
②縫工筋

縫工筋は、股関節の屈曲・外旋・外転に作用する筋肉です。
また、膝関節の屈曲・内旋にも使われる筋肉です。
主に切り返しや、方向転換、ターン動作などで積極的に働く筋肉です。
縫工筋は、骨盤の前面(上前腸骨棘)から膝の内側(鵞足)まで、太ももの前を斜めに通っています。
身体の中で1番長い筋肉でもあります。
この縫工筋が過緊張すると、
・股関節前外側の圧迫
・上前腸骨棘周囲の圧痛
・外に開く動きでの違和感
などが現れます。
縫工筋が過緊張することによる鼠蹊部痛は、深部というより、やや表層寄りの前外側痛が特徴です。
また、縫工筋が硬くなっている場合、大腿直筋も使いすぎていることが多く、結果として前方のインピンジメントが起きやすくなります。
さらに、縫工筋付近には大腿神経が走っているため、神経が圧迫されることによる痛みも考えられます。
③腸腰筋

腸腰筋は、股関節を屈曲するときの主力筋です。
過緊張すると、
・鼠蹊部深部の痛み
・股関節屈曲での引っかかり感
・脚を下ろすときの痛み
などが現れます。
腸腰筋が硬くなることで起きやすいのが、「腸腰筋インピンジメント」です。
腸腰筋インピンジメントは、腸腰筋腱が股関節の前方の組織を刺激・圧迫することで起きる障害です。
腸腰筋腱は股関節前面を通過し、臼蓋前縁のすぐ近くを滑走します。
何らかの理由で、腸腰筋が過緊張し、滑走不良を起こすと、硬くなった腸腰筋腱が臼蓋前縁、前方股関節唇、前方関節包を繰り返し刺激します。
腱が前方関節内組織に擦れたり、押しつけられることで炎症や損傷が起こります。
特に影響を受けやすいのが、股関節唇損傷の好発部位である前方関節唇です。
筋に沿って圧痛があるのが特徴です。
サッカー選手、バレエダンサーに多くみられます。
④恥骨筋

恥骨筋は、小さいですが重要な筋肉です。
主な役割は、股関節の屈曲、内転、内旋(補助)です。
恥骨筋が過緊張すると、
・内側の硬さ
・恥骨周辺の不快感
・内旋方向への圧迫
などが生じます。
内転筋が優位になって、働きすぎていると、恥骨筋が硬くなりやすくなります。
恥骨筋は、腸腰筋、内転筋群、下腹部筋群と繋がっているため、体幹の不安定さや骨盤のアライメント異常などがあると、緊張状態が続きます。
恥骨筋が慢性的に硬くなると、大腿骨頭が前内側に引き寄せられ、前内関節包、前内関節唇の圧が高まります。
また、恥骨周辺の組織や滑液包も圧迫されます。
恥骨筋の硬さによるインピンジメントが起きている場合、鼠蹊部内側寄りの痛みや、ピンポイントの痛みが生じるといった特徴があります。
筋性のインピンジメントの特徴
骨性のインピンジメントと異なり、筋性のインピンジメントの痛みは、日によって異なることが多いです。
また、画像異常が見つかりにくく、原因の特定が難しいため、治療が難航することもあります。
筋緊張由来のものは、筋に沿った圧痛や抵抗運動での痛み増加が特徴的です。
改善には、
・過緊張筋の調整
・負荷の見直し
・股関節周囲筋のバランス改善
・体幹安定性の向上
などが重要となり、単純なストレッチのみでなく、動作改善がカギとなります。
ただ、痛みがある状態での動作改善はなかなか厳しいため、まずは炎症を抑えることが最優先です。
まとめ
スポーツで繰り返されるキックやダッシュ、切り返し動作は、股関節前面の筋肉に大きな負担をかけます。
とくに今回ご紹介した大腿直筋・縫工筋・腸腰筋・恥骨筋が過緊張すると、大腿骨頭が前方へ引き寄せられ、股関節前面の関節包や関節唇が圧迫されやすくなります。
これがインピンジメントと呼ばれる状態で、鼠蹊部の痛みとして現れます。
放置すると慢性化しやすいため、筋の緊張バランスと動作の見直しが重要です。
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