「脚が上がらない」レベル別原因
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
バレエを習っている方に多いお悩みが
脚が上がらない・・・
これは本当にご相談が多いお悩みです。
プロのダンサーから、小学校低学年のお子さま、そして大人バレエの方まで、脚が上がらないことに対して悩んでいる方は多いようです。
一言に脚が上がらないといっても、その方のレベルや身体によって原因は大きく異なります。
そこで、今回は、それぞれのレベル別にわけて、脚が上がらない原因を詳しく解説していきたいと思います。
プロダンサーが脚が上がらない原因
①股関節の滑り込みがうまくできていない

プロダンサーでも、脚が思うように上がらないというのは珍しい問題ではありません。
しかし、プロダンサーの場合、柔軟性不足や筋力不足といった単純な問題ではなく、複雑な要素が絡み合っていることが多くなります。
脚を上げるには、股関節を曲げるだけでは不十分です。
重要なのは、大腿骨が寛骨臼の中で滑るように動くことです。
股関節は球関節なので、
・回転する
・滑る
という2つの運動が同時に起こっています。
脚を上げるとき、大腿骨頭は後方に滑りながら回転します。
これがうまくいないと、よくある「股関節が詰まる」という現象が起きるのです。
大腿骨頭が後ろに滑らないと、前方で押し付けられてしまい、股関節前方の関節唇、関節包、腱が圧迫されて、詰まりや痛みが生じます。
そして、
・デヴェロッペが途中で引っかかる
・脚が途中から上がらない
・脚が重く感じる
といったことが起きます。
②腸腰筋の過緊張
脚を上げる筋肉として腸腰筋は重要ですが、働きすぎている場合も問題になります。
腸腰筋が働きすぎて過緊張すると、
・腰椎前湾
・骨盤前傾
・大腿骨頭が前方に押される
といった傾向が強くなります。
この状態で脚を上げると、可動域が途中で制限されてしまいます。
そして、上がらない脚をさらに腸腰筋でコントロールしようとすると、ますます筋肉が硬くなり、悪循環を起こします。
③コーディネーションが悪い
プロダンサーにとって、コーディネーションの良さは非常に重要です。
踊りに直結する部分でもあります。
脚を上げる際には、どの筋肉がどの順番で働くかということが大事になります。
この順序が崩れると、それだけ柔軟性があっても、踊りの中では使えません。
体幹・骨盤の安定があって初めて脚が上げられるのですが、ここで脚を先行させてしまえば、当然身体は不安定になります。
すると、脳が危険を感じ、身体を硬めようとします。
その結果、筋肉や関節が緊張して脚が上がりにくくなります。
小学生が脚が上がらない原因
①発達途中

まず、子供の場合理解しておかないといけないのが、子供の身体は発達途中ということです。
子供の身体は、大人の身体のミニチュア版ではありません。
当然股関節も、構造的に完全には完成していません。
骨自体も、骨端線が閉じておらず、一部がまだ柔らかい組織の状態です。
さらに、寛骨臼(受け皿)も浅い傾向にあります。
子どもの股関節の特徴として、前捻角が大きいという問題があります。
前捻角とは、大腿骨の捻れの角度ですが、これが大きいと内旋が得意で、外旋が苦手となります。
生後は30度ほどで、大人になるにつれ、8〜15度くらいになります。
つまり、子どもの股関節の動かし方は大人とは異なり、同じように脚を上げようとしてもできません。
バレエでは、ターンアウトが重要ですが、前捻角が大きいとターンアウトがうまくいかず、内股になりやすくなります。
子どもは寛骨臼が浅かったり、関節が柔らかったりするため、内股でもある程度上がってしまうこともありますが、ターンアウトを気をつけた途端、上がらくなるということもあると思います。
小学生の段階では、無理に上げることを目指すのではなく、順番を追って徐々に身につけていくことを大切にしましょう。
②コントロール不足
脚を上げるときには、骨盤を安定させながら股関節を動かす必要があります。
しかし、子どもはまだ骨盤の位置をコントロールする力がありません。
そのため、脚を上げると骨盤が傾いてしまったり、腰が反ってしまったりし、身体がぐらつきます。
体幹が不安定だと、脚を上げるのは難しくなります。
また、筋力自体もまだ弱いため、脚を上げようとすると、バランスが崩れやすく、軸脚が不安定になります。
脚を高く上げるためには、軸脚の安定性は非常は大事です。
大人バレエで脚が上がらない原因
①柔軟性不足

バレエでの脚を上げるという動作は、日常生活での可動域を大きく超えてきます。
つまり、日常生活で使わない可動域が求められるということです。
脚を上げるには、筋肉の適切な長さと柔軟性が必要です。
しかし、大人になると、筋肉の柔軟性は失われる傾向にあるため、筋肉の硬さや短縮が脚を上げるのを制限します。
また、筋肉だけでなく、筋膜の滑走も柔軟性に影響します。
長年の生活習慣などによって、筋膜が硬くなると、筋肉同士の滑りや関節の動きが悪くなります。
②ボディイメージつかみにくい
大人は、新しい動きを大きく覚えるとき、長年の運動パターンで動こうとしてしまいます。
脚を上げるときにも、腰を反らしたり、身体を傾けたりと、日常動作に近いやり方で行ってしまいます。
なかなかボディイメージが掴めないために、働くべき筋肉が使われないということもあります。
運動学習という点で、子どもよりも時間がかかると思います。
しかし、大人の方の最大のポイントは、頭を使えるということです。
理解して、正しくイメージすることで動きが良くなるということがあります。
まとめ
このように脚が上がらないといっても、原因はさまざまです。
脚が上がらないからといってストレッチをするのが、すべての人にとって正解というわけではありません。
自分に足りないものを理解し、補っていくことが上達への近道だと思います。
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