フィギュアスケーターに多い怪我
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
本日は「フィギュアスケート」についてのお話です。
2/24〜3/2まで世界ジュニア選手権が開催されていますね。
みなさんの中にもご覧になっている方は多いのではないでしょうか。
フィギュアスケートといえば、美しさと表現力とともに、高難度なジャンプやステップが求められるスポーツです。
氷の上で真っ直ぐ滑るだけでも難しいというのに、何回転もしたり信じられないスピードで回ったりと、ほんとうに素晴らしい身体能力だと思います。
そういった中、日々練習を重ねる上で身体にかかる負担は相当のものなはずです。
そこで今回は、フィギュアスケーターに多い怪我について詳しくご紹介していきたいと思います。
フィギュアスケーターに多い怪我
①捻挫
足首の捻挫は非常に多い怪我です。
着地や滑走中にバランスを崩すことで起こりやすい怪我ですが、ジャンプの着氷やステップの急な方向転換などにより、常に足首には大きなストレスがかかっています。
スケートシューズ自体が特殊なシューズであり、足首を捻りやすい不安定なものでもあります。
そのため、少しのバランス不良で大きな捻挫に繋がる場合があります。
転倒の際にも起こりやすい怪我です。
②膝や股関節の痛み
ジャンプの着氷時には、膝と股関節が主に衝撃を受けるため、何度もジャンプの練習を繰り返すことで疲労が蓄積します。
フィギュアスケートでは、着氷はすべて右脚となります。
そのため右膝、右股関節に痛みを抱える方が多くいます。
フィギュアスケートは膝を曲げて滑るテクニックがほとんどのため、うまく膝を使えていないと、筋肉のバランスが崩れて、痛みに繋がるケースもあります。
また、成長期の若い選手においては、オスグッドを発症することも多いです。
オスグッドは、ジャンプの多いスポーツや、膝をよく使うスポーツにおいて発症しやすい症状です。
膝を伸ばすときには、太もの前面にある筋肉、大腿四頭筋が収縮し、膝のお皿の下の骨を引っ張ります。
しかし、成長期の子どもは、まだ軟骨の部分が多くて弱いため、筋肉が繰り返し骨を引っ張ることによって軟骨の一部が剥がれて、腫れや炎症を起こしてしまうのです。
成長期をすぎて骨が硬くなると、痛みが落ち着くことが多いですが、この時期に無理をしすぎてしまうと、後遺症が残ることもあるため、注意が必要です。
③腰痛
フィギュアスケートでは、スピンやスパイラルんどで脚を高く上げたり、背中を反らす動作が多くなります。
また、着氷時には片脚をあげて着地するため、その衝撃が腰にくることもあります。
そういった中で、腰椎分離症や椎間板ヘルニアを発症する選手は少なくありません。
腰椎分離症は、腰椎の後ろの部分が分離してしまう症状で、疲労骨折が原因とされています。
そのままさらに練習を続けることで、骨がつかず偽関節になってしまうこともあります。
偽関節になってしまうと治療が困難になるため、早めの対処が重要です。
股関節や胸椎の動きが悪いと、その代償として腰を必要以上に使ってしまいます。
また、反らす方向にばかり使っていると、丸めることが苦手になり、筋肉がアンバランスになります。
日頃の姿勢が反り腰になっていたり、反り腰の状態で演技を行なってしまっていることも考えられます。
また、転倒などの衝撃が腰に蓄積されることもあります。
ジャンプの練習では、転倒することも少なくないでしょう。その度重なる転倒による衝撃が、腰へのダメージとなります。
④疲労骨折
疲労骨折は、長期的に繰り返しの負荷が蓄積することで、骨に亀裂が入る状態です。
氷上は床面が非常に硬いため、筋肉や関節だけでは十分に衝撃を和らげきれず、骨に直接影響が及ぶ場合があります。
疲労骨折が起こりやすい部位は、脛、足の中足骨、大腿骨や股関節などです。
十分な休息が取れていないと、筋肉や骨が回復する前に再び負荷をかけることになるため、リスクが高くなります。
怪我のリスクを減らすためにできること
フィギュアスケーターの選手は、10代から20代と若い選手が多いですが、若いうちに無理をしてしまうと、将来的に身体に支障をきたすこともあります。
また、怪我で引退を余儀なくされるということもあります。
プロとして長く活躍する方もいますが、続けるためには、健康な身体があってこそです。
そこで、怪我をしないために気をつけたいことをいくつかご紹介したいと思います。
①トレーニングと休息バランスを取る
フィギュアスケートでは、突発的な怪我よりも、疲労による慢性的な症状やオーバーユースによる不調を抱える方が多い印象です。
試合前になると、痛みを抱えながら練習をするケースも多いようですが、これは長期的に見たとき、決して良いものとは言えません。
スポーツ選手はストイックな性格の方が多いですが、だからこそ休息という面にも目を向けることが必要となってきます。
十分な休息を取らなければ、筋肉や骨は回復できません。
コンディションを整えることが、パフォーマンスの質を上げることに繋がると考えて、積極的な休息を取るように心がけましょう。
②栄養をしっかり取る
フィギュアスケートでは、身軽な方がジャンプが跳びやすかったり、また見た目の観点から、体重を極力増やさないようにする傾向があります。
女性は、身体の変化がある時期に過度な体重管理をすることで、生理不順になる選手もいます。
しかし、これは大きな問題であり、スポーツ生命だけでなく一生にかかる問題でもあります。
しっかりと栄養が取れていなければ、身体が回復しないばかりか、骨粗鬆症にもなります。
そして、そのような状態での練習では、ケガのリスクも上がります。
ですから、スポーツ選手は一般の方よりも栄養をしっかり補うように意識しましょう。
③アップとクールダウンを欠かさない
スケートリンクは寒いため、身体が温まるまでは筋肉は冷たい状態です。
筋肉が冷たいまま、いきなり練習を始めてしまうと、思わぬ怪我に繋がります。
当たり前のことかもしれませんが、ウォームアップはしっかりしましょう。
ウォームアップ時には、自分に足りないと感じるとろこのトレーニング入れることも効果的です。
また、次の日に疲労を持ち越さないためにも、クールダウンも積極的に行いましょう。
セルフケアを行うことで、少しでも疲労は軽減できるはずです。
④フォームの見直し
痛めるには必ず原因があります。
怪我が回復したとしても、身体の使い方に問題があれば、また同じ怪我を繰り返してしまいます。
そうならないためにも、根本的なフォームの見直しであったり、自分の癖を改善することが大切になります。
筋肉を使いすぎている部分はないか、また逆に弱い部分はないか、アライメントは崩れていないかなど、怪我をしたときこそ、そういった面の見直しをしましょう。
スケートの練習以外でのトレーニングも必要だと思います。
⑤専門家に診てもらう
痛みが酷くなったり、なかなか改善しない場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
早期に適切な対処をすることで、改善までの期間が早まる可能性があります。
また、痛みの原因が別の部分であることもあるため、そういった意味でも正しい対処は必要です。
最後に
今回は、フィギュアスケーターに多い怪我とその対策についてお話しましたが、みなさんも悔いのないスポーツ人生を送れるように、自分の身体は大切にしましょう。
注射や薬を使って痛みをコントロールしながら続けていく方もいますが、それは本意ではないはずです。
なるべく長い間、痛みがなく続けられるよう、いろんな面からのサポートが必要だと思います。
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