疲労骨折って何?
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
みなさんは「疲労骨折」というものを知っていますか?
聞いたことはあるかと思いますが、詳しいことはわからないという人が多いかもしれません。
一般的には、練習のしすぎでなる骨折というようなイメージでしょうか。
この「疲労骨折」は、実は放置してしまうと危険な骨折です。
骨折や不全骨折(ヒビ)と何が違うのかなど、本日は詳しくみていきたいと思います。
疲労骨折って何?
骨は通常、新陳代謝によって骨吸収(古い骨を壊す)と骨形成(新しい骨を作る)を繰り返しています。
しかし、オーバーワークにより骨の修復が間に合わないと、このバランスが崩れてしまいます。
過度な負荷が骨にかかる
↓
骨の修復が間に合わない
↓
骨の微細な亀裂が広がる
という形で疲労骨折が進行します。
疲労骨折は、骨が完全に折れるのではなく、骨の亀裂です。
ジャンプなど反復的な動作により骨の微小な損傷が生まれます。
本来は骨の新陳代謝によって回復するところが、オーバーワークにより修復できないまま練習を繰り返すことで、損傷が蓄積します。
そして、小さな亀裂だったものが広がってしまうのです。
これが疲労骨折と言われるものです。
疲労骨折の症状
初期
ジャンプや歩行時に軽い痛みが生じます。
ただ、少し休むと痛みが落ち着くこともあり、気にせずに練習を続けてしまう場合が多いです。
初期の段階では、ちょっとした筋肉の痛み程度に思ってしまう人もいます。
進行すると
だんだんと痛みが強くなり、休んでも収まらなくなっていきます。
また、腫れたり熱感を伴うこともあります。
この段階になってくると、練習にも支障が出てきます。
ただ、動こうと思えば動けてしまうこともあり、ここで無理をしてしまうと、さらに症状が悪化してしまいます。
疲労骨折の場合、レントゲンでは写らないこともあるため、気づくのが遅れることもあります。
レントゲンでは異常が見つからなくても、痛みが続く場合、MRIを撮ることをおすすめします。
疲労骨折は多くのスポーツで発症しますが、今回はバレエダンサーに多い例を挙げさせていただきます。
(ランニングやジャンプの多いすべての競技で起こりうるので、バレエダンサーでない方も参考にしてみて下さい)
バレエダンサーに多い部位
①中足骨
疲労骨折は、特定の動作で負担が集中する骨に発生します。
バレエダンサーにおいては、トゥシューズでの足への負担が大きいため、中足骨の疲労骨折が多いとされています。
中足骨は、足の甲のあたりの骨です。
トゥシューズで立ったときに負担がかかりやすい場所であり、繰り返される負荷によって損傷が起きます。
足首や甲の硬さが原因になることもあります。
また、成長期においては、まだ骨が未熟なため、特に注意が必要です。
②脛骨(すね)
脛骨も疲労骨折が多い部位です。
脛骨は、ジャンプによる負荷が掛かりやすい場所です。バレエでは、ジャンプが多いためこの脛骨に疲労が蓄積しやすくなります。
初期の段階では、シンスプリントの痛みと似ていることがあり、区別が難しいです。
違いとしては、疲労骨折は局所的な痛み、シンスプリントは広範囲に鈍い疼痛が起こります。
シンスプリントの場合、休むと痛みがましになりますが、疲労骨折においては安静時にも痛みが続きます。
また、シンスプリントを放置したため疲労骨折になったという症例も多くあります。
疲労骨折の対処法
①まずは安静が第一
疲労骨折は、進行すればするほど治療が難しくなります。
完全に骨が折れてしまうこともあります。
疲労骨折だとわかったときには、まずは練習を中止し休みましょう。
我慢は必要になりますが、初期の段階で休むことで、重症化を防ぐことができ結果的に早い復帰へと繋がります。
②痛みと炎症を抑える
腫れが大きいときにはアイシングをしましょう。
できるだけ負荷を減らすために、ギプスや松葉杖を用いることもあります。
その他にも、専門的な治療を受けることは早い回復が期待できます。
当院では、痛みや炎症に効果的なアキュスコープの治療を行なっております。
③十分な栄養を摂る
バレエダンサーは、体型を意識するあまり、運動量に対して十分な栄養を摂取できていないことがあります。
人間は、エネルギーが不十分であると、骨や筋肉を壊すことで栄養を補おうとします。
つまり、栄養不足は骨粗鬆症に繋がり、疲労骨折を招きやすくなってしまいます。
骨には、カルシウムだけでなくビタミンDやタンパク質、マグネシウムやビタミンKなども重要です。
日ごろから栄養バランスの取れた食事を意識し、怪我の際にはいつも以上に体に良い食べ物を意識的に取りましょう。
④リハビリ
疲労骨折が良くなってきたときに、一気に以前と同じ負荷で練習を始めることは危険です。
休んでいる間に筋力が低下しているため、また繰り返してしまう可能性があります。
ですのでまずは低負荷なことから始めましょう。
動かしていなかった分、周辺の筋肉は固まってしまっているためストレッチをすることも重要です。
痛みがなくなったからといって無理をせず、少しずつ復帰することを心がけましょう。
再発予防のために
せっかく治癒したのであれば、繰り返すことは避けたいと思います。
しかし、以前と同じ練習の仕方をすれば、また同じことが起きてしまう可能性があります。
そうならないためにも、練習量や練習の仕方など、問題点を見直す必要があります。
例えば…
✅過剰なトレーニングをしていないか
✅トゥシューズは合っているか
✅十分な休息は取れているか
✅体のアライメント不良は起きていないか
など、少し見つめ直してみて下さい。
疲労骨折になってしまった原因を探すことで、今後の怪我が減らせるはずです。
ダンサーにとって休みを強いられることは辛いことです。
できるだけ怪我しないためにも、しっかりと休息は取るようにしてくださいね。
当院で行う疲労骨折の施術
疲労骨折は初期の段階であれば、4〜6週間で治癒することが多いですが、重度になれば8〜12週間かかる場合や手術が必要になることもあります。
アキュスコープとマイオパルスでの施術を行うことで、修復が間に合わず亀裂が入った骨に仮骨(新たに出来る骨組織)を作るよう促すことが出来ます。
より早く強く丈夫な骨に戻すためには、この仮骨の形成を早くすることが重要です。
疲労骨折の施術時間は通常よりも長めにいただき、早期復帰へ繋げます。
疲労骨折でお困りの方、ぜひご来院くださいね。
バレエ整体ならやまぐち整骨院グループへ
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やまぐち整骨院谷町四丁目院:谷町四丁目駅4番出口徒歩1分
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全院、微弱電流機器「アキュスコープ」「マイオパルス」ハイトーン機器「ハイチャージ」を完備。
微弱電流機器は我々が触診では確認できない体内の電気信号を機器自体が読み取り、正しい電気信号に書き換えることで身体本来の治癒力を引き出すことが出来ます。
ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防も可能となります。
更に必要に応じてスポーツストレッチ、運動療法、トレーニングなど機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用ください。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、お気軽にお問い合わせ下さいね。
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