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シンスプリントはスポーツでランニングやジャンプの繰り返しの動作により脛(すね)周辺に発症するスポーツ障害の一つです。
シンスプリントは一つの症状に対してつけられている傷病名ではなく
シン(shin)=すね、スプリント(sprint)=全力疾走、短距離競走という意味があり、走る・跳ぶなどの負担が過度にすね周りの組織に集中することで痛くなる状態を総称してシンスプリントと呼ばれています。
正式には「脛骨過労性骨膜炎」もしくは「過労性脛部痛」と言います。
シンスプリントはすね周りの筋肉の炎症や微小損傷が引き起こされている状態ですが、名前にあるように「骨膜」という部分にも影響を及ぼします。
骨膜とは骨を覆っている薄い膜のことを指します、すね周りの筋肉は脛骨の骨膜に密着している為、筋肉へのストレスが骨膜へ負担をかけることで炎症や微小損傷を起こします。
学生では新入部員によく見られるスポーツ障害で急激な運動量の増加や強度の向上、シーズンオフに入り基礎練習でランニングの時間が伸びた、マラソンの練習でスピード練習や練習で走る距離を伸ばしたなど筋肉や周りの組織が耐え切れないほどのストレスがかかり過ぎることにより発症することが多くみられます。
初期症状では痛みはスポーツ活動中にはなく、練習が始まる前の動き出しや練習後に出ることが多く、スポーツができる為そのまま続けて負荷がかかり続け悪化すると筋肉や骨膜の炎症・損傷が強くなりスポーツ活動中だけでなく日常生活においても激しい痛みを伴う状態になります。
更に症状が進行すると骨膜の炎症だけではなく、脛骨の「疲労骨折」を伴うことがあります。特に走ることを競技としているマラソンや陸上部の長距離・駅伝選手に見られることがあります。
症状が悪化するとスポーツの長期離脱にもつながる為、早急な施術・処置が必要なケガとなります。
シンスプリントは、前脛骨筋と長趾伸筋に痛みがでる「前方型シンスプリント」とヒラメ筋や長趾屈筋、後脛骨筋に痛みがでる「後方型シンスプリント」の2種類あります。
シンスプリントで炎症・損傷が起きる筋肉は主に膝関節の下から足先まで伸びている筋肉です。
この筋肉は足関節を超えて付着している為、緊張したり緩んだりすることで足首の動きをコントロールしています。
後方型シンスプリント
前方型よりも頻度が多く、つま先立ち、走る時に地面を蹴る動きでヒラメ筋・長趾屈筋・後脛骨筋を使って発症します。
前方型シンスプリント
前方型シンスプリントは後方型と比べて頻度は少なく、足先を反らす、走る時に足を着地させる時の動きで、前脛骨筋・長趾伸筋が関係してます。
これらの動きと関与する筋肉が疲労し柔軟性が低下することで炎症や損傷に至りシンスプリントが発症します。
痛みが出やすいポイントはつま先立ちの時に緊張する筋肉の腱が通る「内くるぶしより少し上」、着地直前から着地の間で緊張する筋肉が集まる「外側、ひざ下からすねの真ん中あたりまで」が特にストレスがかかりやすく発生しやすくなります。
シンスプリントではこれらの筋肉に負担がかかる原因として
筋肉の柔軟性の低下、足関節・膝関節・股関節の柔軟性の低下、フォームの崩れなど自分自身の体に問題があるだけでなく体の外から受ける外部環境の影響も受けます。
でこぼこした路面での長時間のランニング、シューズの劣化などにより衝撃吸収が出来ていない、シューズのサイズが合っていない、スパイクのポイントの位置が悪い
など身に着けるものや練習を行っている場所の環境もシンスプリントの原因として挙げられます。
シンスプリントは陸上で行うスポーツにおいてどのスポーツでも起きる可能性のある怪我です、現在痛みを抱えている方は原因をつきとめ施術・処置していくことが早期復帰に繋がります。
当院では
一般の方を含め
・バスケットボール
・サッカー
・剣道
・ラグビー
・アメリカンフットボール
・マラソン
・陸上
・フットサル
・野球
・ソフトボール
・ダンス
・クラシックバレエ
・ラクロス
・テニス
・バレーボール
などスポーツでシンスプリントにお悩みの方に来院して頂いております。
当院ではシンスプリントの施術に関して独自の方法を用いて施術を行なっています。
炎症を起こしている骨膜の修復と、炎症に関与している筋肉を緩めることが最も重要です。
微弱電流治療器マイオパルスは骨の修復・再生能力に優れているほか、緊張している筋肉のリラクゼーション効果もありシンスプリントの早期回復にとても相性が良いです。
また、骨膜には神経細胞が豊富で痛みを広範囲に感じることがあります。
患部の痛みから波及される不必要な痛みに対してはアキュスコープを用いることで、骨膜の神経を正常にし痛みの範囲や強さを抑えることができます。
より早期の競技復帰や仕事復帰がしたい方にとっては、こうした即効性のある方法がオススメです!
シンスプリントが改善されたら、整体やストレッチで同じ症状を繰り返さない体づくりも可能です◎
更に必要に応じて運動療法や簡単なトレーニングのアドバイスもさせていただけます。
症状によって来院回数や期間は異なりますので、いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。