ターンアウトが苦手な人へ
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
本日は、バレエをする上で一番の課題と言ってもいい「ターンアウト」についてです。
指導者によっては、「アンデオール」と言う方もいると思います。
本題に入る前に、まずはターンアウトとアンデオールの違いについて見ておきましょう。
ターンアウトとアンデオールの違い
脚を外側に回していくことを外旋と言いますが、ターンアウトもアンデオールも外旋の意味を含みます。
もう少し詳しくいうと、ターンアウトは「脚を外旋しているポジション」のことをいい、アンデオールは「エネルギーが外に向かっている状態」をいいます。
ターンアウトはどちらかというと静的なポジションの基礎で、アンデオールはその基礎を使った方向性といったイメージでしょうか。
ターンアウトは、バレエを正しく怪我なく踊る上で必要不可欠なものです。また、アンデオールをするということは、常に脚や体のエネルギーを外に回し続けるということで、たとえばバランスを取るときに均等を保つ役割があります。
アンデオールを持続させて踊ることで、安定した強い踊りができるのです。
ただ、ターンアウトとアンデオールはどちらも同じ意味で使われることが多いので、どちらを使っているから間違っているわけではありません。
イメージとして軽く頭に入れておく程度で大丈夫です。
本日は、どちらかというとターンアウト、つまり外旋のポジションということでお話を進めていきたいと思います。
ターンアウトの基本
①股関節から回す
これはみなさん嫌というくらい普段から言われていることではないでしょうか。
・股関節をターンアウトして!
・足首だけ開かないで!
という注意は、よく聞ききますよね。
これは正しい注意だと思います。
股関節を回さず足首や膝下だけを捻るのは、アライメント不良に繋がります。脚が捻れていく原因になり、テクニックも身につきません。怪我に繋がる可能性もあります。
しかし、180度のターンアウトを100%股関節だけで回すことは、人体の構造上不可能なのです。
一般的な成人の股関節の外旋可動域は、片方40〜60度とされています。つまり、両脚マックス開いたところで80〜120度ということになります。
これでは180度には足りないですよね?
では、なぜバレエダンサーが180度のポジションで立てるのでしょうか?
それは、残りの部分は膝や足首の柔軟性、筋力によって補っています。
膝下や足首も、股関節に比べると少ないものの、回してはいるということです。
ターンアウトには足首などの柔軟性が必要なことは間違いありませんが、レッスンなどで注意を受ける場合、膝下や足首に対して股関節のターンアウトが足りていない、あるいは膝下や足首優先的に回ってしまっているためだと思います。
②骨盤正しい位置に
自分の最大限の可動域を出すためには、骨盤の位置が正しくなければいけません。
前傾や後傾に傾いていると、骨がぶつかってしまい、うまく可動域が出せません。
正しい骨盤の位置についてはこちらでお話しているので、まだ見ていない方はぜひ一度ご覧ください。
正しい骨盤の位置というのは、バレエが上達するためにとても大切なことです。
ターンアウトのためにできること
バレエで思うように動くためには、ターンアウトを身につけることが必要不可欠です。
自分の最大限のターンアウトがまず出せていないということは、体を常にアンデオールし続けようと頑張っても、どこかで制限がかかってしまいます。そもそもアンデオール 方向に回し続けるという感覚も生まれにくいと思います。
①最大可動域が出せるよう制限している原因をみつける
まずは、ターンアウトしようとしたときに、何が邪魔をしているか、その原因をみつけましょう。
骨自体に制限がかかっている場合、もしかするとそれ以上ターンアウトすることはその人にとって危険なのかもしれません。
ただ、一見股関節の骨自体に問題があるように思えても、実は別のところに原因があるという場合もあります。
たとえば、背骨のアライメントの問題であったり、あるいは、筋力不足によるものであったり、もしかするとどこかの筋肉が制限をかけている可能性もあります。
ひとりひとり、問題は違うため、どうしてもターンアウトがうまくいかないという方は、一度専門家に相談することをおすすめします。
②筋力トレーニング
股関節やお尻の周りには、いろんな筋肉が存在しますが、「外旋六筋」というのを聞いたことはありますか?
これは股関節を外旋するための6つの筋肉の総称です。この「外旋六筋」がターンアウトする際には重要な働きをします。
この筋肉はお尻の奥の方にあるため、非常に感じにくいです。ですから、いきなりバレエのポジションをとったところで使えるかといわれると、なかなか難しい部分でしょう。
バレエの練習とは別に、こういった筋肉を鍛えるトレーニングを取り入れることで、筋肉にスイッチが入り、練習でも使いやすくなると思います。
クラムシェルなどは良いトレーニングですね。
〜注意点〜
ターンアウトというのはやみくもにストレッチして可動域を出せば良いというものではありません。
関節の可動域が出せたところで、筋力や靭帯の強さがなければ、逆に緩んで使いにくいものになってしまいます。
まとめ
今回はバレエダンサーにとって、永遠の課題でもある「ターンアウト」についてのお話でしたが、いかがでしたか?
ひとりひとり、骨格も筋力も違うため、これをすれば誰でもターンアウトできるというようなものはありません。
しかし、筋力強化をし、正しい体の使い方を覚えていけば、誰もがそれぞれの最大の可動域を使いこなすことは可能です。
そして、自分の最大限の可動域を使って常にアンデオールし続けることができれば、それは見ていて美しいものだと思います。
踊っている本人も、安定して踊りやすい状態でしょう。
バレエのテクニックは、一日や一ヶ月で簡単に身につくものではありませんが、日々の小さな積み重ねが気づいたときには多いな成長となっているのです。
諦めずに、何か困ったことがあれば、いつでもご相談ください。
みなさまのバレエライフが快適なものになるよう、お手伝いさせていただきます。
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