バレエダンサーの足底筋膜炎
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
本日は「足底筋膜炎」について解説したいと思います。
バレエダンサーの方は、日々身体を酷使しています。
その中でも、繊細で美しい足先というのは非常に重要でその分負担もかかりやすい部分でもあります。
足に問題を抱えるダンサーは多いですが、「足底筋膜炎」は足裏に支障がでる障害です。
足底筋膜炎とは?
足裏には、踵の骨から足の指の付け根にかけて、強靭な腱が膜状に広がっています。
これを足底筋膜といいます。
足底筋膜は主に3つの役割があり、
・土踏まずのアーチ(縦アーチ)を支える
・衝撃を吸収する
・足の安定性
といった役割をしています。
足底筋膜炎は、これらの機能が低下し、足底筋膜に炎症が起きている状態です。
症状としては、
・踵の内側が痛む
・朝起きたときの最初の一歩が痛い
・ルルベやジャンプで足裏が痛む
・長時間立ったり歩いたりすると痛みが増す
などがあります。
痛みは足底筋膜に沿ったどの部分でも起こりえますが、主に踵の下側の足底筋膜が付着する部分の痛みを訴える方が多いです。
重症化すると、安静時も痛むようになってきます。
足底筋膜炎の原因
①足の過回内(オーバープロネーション)
足底筋膜炎は、足底筋膜の過度なストレスによって引き起こされます。
そして、そのリスクを大きく高めてしまうのが、足の過回内です。
足の過回内とは、足首が内側に倒れ、土踏まずが潰れてしまっている状態です。
過回内によって土踏まずが潰れていることで、足底筋膜は常に引き伸ばされた状態になります。
この持続的なストレスが、炎症や小さな断裂を引き起こします。
また、足首が内側に倒れてアーチが潰れていると、衝撃が直接足底筋膜にかかります。
そのため、ジャンプや長時間の練習などによって炎症が悪化しやすくなります。
②ふくらはぎの筋肉が硬い
ふくらはぎの主な筋肉は、腓腹筋とヒラメ筋ですが、この2つの筋肉が硬くなると、足首の可動域が制限され、足底筋膜に負荷がかかります。
足首の可動域が制限されることで、足底筋膜が不自然に伸長されたり、持続的な負荷がかかりやすくなり、炎症が起こります。
また、ふくらはぎの筋肉不足にも注意が必要です。
ふくらはぎの筋肉が足りないまま、ルルベやポイントワークを行うと、足首はグラグラします。
それをカバーしようと足底筋膜が頑張ります。そのため、負担が増えてしまいます。
③着地の衝撃
繰り返しのジャンプによる衝撃は、足底筋膜に大きなストレスとなります。
特に硬い床での練習は危険です。
また、プリエの仕方が良くないと、衝撃を吸収できずにダイレクトに負担がかかってしまいます。
先ほども記載したように足首が過回内した状態でプリエをすると、膝が内側に入ります。
衝撃がうまく吸収されないだけでなく、足底筋膜が無理に引き伸ばされてしまうことに…。
④急な練習量の増加
舞台やコンクールなどで、練習量が急に増えたときにも発症するリスクがあります。
まだ身体ができていない成長期においては、筋力や筋膜はまだ弱く、特に注意が必要です。
成長期の段階では、筋力やターンアウトがまだ十分ではないため、その時期にトゥシューズを履いて長時間踊ったり、舞台のために練習量を増やすと、痛みが出てしまう可能性があります。
これは、足底筋膜炎に限ったことではなく、すべての怪我において言えることです。
リスク減らすための予防策
①正しくターンアウトする
足底筋膜炎は、足首が過回内することで大きくリスクが高まります。
バレエでは、無理なターンアウトによって、足首が歪んでしまうことが非常に多く見受けられます。
ターンアウトの意識が間違っていると、どれだけ痛みを取るためのケアを行っても改善されないということが起こります。
✅足首を過剰に捻ったターンアウトをしていないか
✅土踏まずは潰れていないか
これらにに注意し、正しいターンアウトを身につけましょう。
②内在筋のトレーニング
足を安定させる上で、足裏の内在筋の筋力はとても重要なものとなります。
足裏には写真のような小さな筋肉が複数あり土踏まずを支える重要な筋肉であり、ターンアウトするためにも必要です。
また、足先をカマ足などにせず、正しい方向で使うためにも、足裏の内在筋は大きな役割をします。
内在筋のトレーニングを行うことで、足が安定し正しい位置で練習を行いやすくなります。
正しい位置で練習できれば、過度なストレスがかかることがなく、怪我のリスクが軽減できます。
③ふくらはぎのストレッチとトレーニングをする
ふくらはぎの硬さは、足首の動きに大きく影響が出ます。
ふくらはぎが固まってしまっていると、可動域が制限され、足首の過回内や過回外などに繋がる可能性があります。
まずは、腓腹筋やヒラメ筋のストレッチやリリースを行い、ふくらはぎの柔軟性を上げましょう。
そして、足首を安定させるためには、ふくらはぎの筋肉のトレーニングも必要です。
④硬い床での練習は控える
硬い床での練習はなるべく避けるようにしましょう。
持久力を上げるためにランニングをする方もいますが、アスファルトの上を長時間走るのは大きな負担となります。
これはバレエに限らず、マラソンなどにも通ずることです。
その際は、ランニングシューズを履くなどの工夫をして、前後のケアをしっかりしましょう。
⑤練習量の見直し
怪我のリスクを減らすには、練習量が過度になっていないかどうか、日ごろから意識することも大切です。
オーバーワークは、パフォーマンスの質も下がります。
練習と休息のバランスは取れていますか?
もし、疲労が蓄積しているようであれば、少し休んでみることが必要です。
当院での足底筋膜炎へのアプローチ
炎症の期間や場所に応じてアキュスコープで患部の状態をスキャンし、痛みを軽減をします。
腓腹筋やヒラメ筋などふくらはぎの過緊張を和らげることで足底筋膜のストレスを軽減し再発の予防に。
バレエ整体では症状に対してのアプローチはもちろん、必要に応じて荷重の正しいかけ方や筋力トレーニングのアドバイスもさせていただきます。
足底筋膜炎は圧痛の場所や患部の深さが一人ひとり大きく異なるため、適切な処置をしないとクセになります。
早期復帰や根本的な改善を望むはお気軽にお問い合わせください◎
バレエ整体ならやまぐち整骨院グループへ
・やまぐちスポーツ整体院:谷町四丁目駅4番出口徒歩1分(谷町四丁目院同じビルの4階)
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ハイトーン機器は我々が活動するためのエネルギーを生成している「ミトコンドリア」を活性することで、内臓疲労・筋肉疲労・冷えなどを含めた体に起きうるあらゆるストレスに効果が期待できます。
これらの機器を使用することでストレスのたまりにくい身体づくり、予防も可能となります。
更に必要に応じてスポーツストレッチ、運動療法、トレーニングなど機能改善の施術も行っております。
日頃のメンテナンスとしてもご利用ください。
症状によって来院回数、期間は異なりますので、お気軽にお問い合わせ下さいね。
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