バレエダンサーの鵞足炎
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
バレエダンサーの中で多い怪我のひとつが膝の痛みです。
皆さんの中にも、痛めた経験がある方もいるのではないでしょうか。
膝の痛みといっても、痛む場所や原因はさまざまです。
よく耳にするのが、「半月板損傷」や「前十字靭帯損傷・断裂」などでしょうか。
この他にも、「ジャンパー膝」や「オスグッド」、「膝蓋靭帯炎」、「変形性膝関節症」など多くの障害があります。
その中で、本日は「鵞足炎」について解説したいと思います。
鵞足炎とは?
鵞足は、「縫工筋」、「薄筋」、「半腱様筋」という3つの太ももも筋肉の腱が、膝の内側の脛の骨の上端に集まって付着する部分をいいます。
その形状がガチョウに似ていることからこのように呼ばれています。
この鵞足の部分の腱や滑液包の炎症が「鵞足炎」です。
鵞足炎の症状
鵞足炎は主に膝の内側(やや下方)の痛みが生じます。
このような症状はありませんか?
・5番ポジションにいれると膝の内側が痛い
・ジャンプの着地のときに膝の内側が痛い
・内ももを伸ばすと膝の内側が痛い
・膝の内側に腫れや熱感がある
・膝の内側下部を押すと痛い
これらの症状は、鵞足炎でよくみられる症状です。
鵞足炎の原因
①オーバーターンアウト
股関節のターンアウトが足りず、膝の向きに対してつま先が過剰に開いていると、膝から下が外側に捻れるため、鵞足炎を発症する原因となります。
「よく股関節から開いて」という注意を聞くことがあると思いますが、人体の構造上、股関節だけで180度開くということは不可能です。
180度に満たない分を、膝下と足首を回すことになるのですが、このときに、股関節を回す意識が足りず、膝下と足首が過剰に頑張ってしまっている状態だと危険です。
バレエでは、ターンアウトが基本ですから、日々こういった使い方をしていると、痛めてしまう可能性が高くなります。
②過回内足
過回内足とは、足の内側のアーチ(土踏まず)が潰れて、足が内側に倒れ込んでいる状態の足をいいます。
足が内側に倒れ込むことで、膝関節が内側に引っ張られ、鵞足部に大きなストレスがかかります。
また、土踏まずが潰れるということは正しくターンアウトできず、股関節がうまく回せずに膝下を過度に捻ってしまうことにもなります。
③足首が硬い
足首を反らす動きを背屈、伸ばす動きを底屈といいます。
背屈制限がある場合、体重をかけたときに、膝を内側に向けたり、つま先を外側に向けたりしやすくなります。
ニーイン(膝が内側に入る)は、膝にストレスがかかり、痛める原因になります。
また、底屈が硬い場合足先をかま足に使ってしまいやすく、足のアライメントが崩れてしまいます。
土踏まずが潰れたり、オーバーターンアウトの原因ともなるため、足首に詰まりがあったり、可動域に制限があるときは改善が必要です。
④オーバーユース
舞台やリハーサルやコンクールなどで、練習量が増えたときには怪我のリスクが高まります。
鵞足に付着する、縫工筋、薄筋、半腱様筋が疲労により硬くなり、柔軟性が低下すると腱が膝の内側の骨と擦れやすくなり、炎症が発生します。
また、繰り返しのジャンプや硬い床などでの練習では、膝に負荷がかかります。
この際、使い方が良くないと、鵞足部へのストレスが大きくなり、炎症を引き起こしやすくなります。
鵞足炎の対策と対処法
①アイシングと安静
痛みが強く出ている場合は、まずは炎症を抑えることを優先しなければなりません。
痛みがある状態で無理に膝を動かしたり、負担をかけすぎてしまうとな難治化するおそれがあるため、初期の段階でのケアが大切です。
必要に応じてアイシングなども取り入れましょう。
また、痛みが強いときに自己流でマッサージなどをしてしまうと、悪化する恐れがあるため注意してください。
当院では、痛みに対してアキュスコープを利用して施術しております。
②リリースやストレッチをする
縫工筋、薄筋、半腱様筋の柔軟性を高めるリリースやストレッチを行いましょう。
オーバーユースによって硬くなってしまっている部分の柔軟性を取り戻すことで、痛みが改善されるケースがあります。
リリースやストレッチをすることで、体を正しく使いやすくなるという効果も期待できます。
③使い方の見直し
同じ症状を繰り返さないためには、根本的な原因となる体の使い方を見直す必要があります。
オーバーターンアウトやニーインだけでなく、骨盤が前傾していないかなども大事なポイントです。
膝周りや太ももの筋肉が弱い、あるいはアンバランスな場合は、それらの筋肉をトレーニングすることで、膝の安定感が増すと思います。
コントロールできるようになると、痛みや症状は軽減できるでしょう。
④ウォームアップとクールダウンを習慣にする
バレエは、日常的な動作とは全く違う動きです。
にもかかわらず、突然踊ったり、踊ったあとのケアをしないという生活を続けていると、体は悲鳴をあげてしまいます。
疲労の蓄積は、怪我を招きやすくなります。
ですから、なるべく毎回少しでもウォームアップとクールダウンの時間を取ることを習慣づけましょう。
また、オーバーワークになっていると感じたときは、症状が出る前に早めのケアを行うことで、怪我のリスクを減らせるでしょう。
本日は、「鵞足炎」について解説しました。
やまぐちスポーツ整骨院は、ダンサーの皆さまが痛みなく踊れるようサポートさせていただいております。
大阪市谷町4丁目駅と東大阪市弥刀駅に2院ございます。
谷町4丁目院では、なかなか時間が取れない方のために、夜の時間帯のご相談も承っております。
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症状によって来院回数、期間は異なりますので、お気軽にお問い合わせ下さいね。
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