バレエ講師の「外反母趾」
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
当院には、現役バレエダンサーや生徒の方だけでなく、バレエ講師の方も多くご来院いただいております。
講師の方は、立っている時間が長く、気づけば一日中立ちっぱなしということもあるようです。
自身が踊りながら指導しているという方も多いと思いますが、身体をすでに酷使した状態からの指導、あるいは指導してから自分が踊るということもあるでしょう。
そういった現役と指導の両立は、身体にかかる負担も大きくなります。
バレエ講師の方特有の症状というのがありますが、その中でも多いのが、「外反母趾による足の痛み」です。
みなさん指導時間が長くなるにつれて、外反母趾の痛みが生じやすい傾向にあります。
そこで今回は、外反母趾の原因と対策について解説していきます。
外反母趾になる原因
①見本を見せるときの癖の積み重ね

指導していると、順番を説明したり、注意する際に幾度となくデモンストレーションを行うことと思います。
自分が踊っているときであれば、骨盤の位置や足裏のアーチなど、いろいろと気をつけながら動くところを、指導となるとそうはいきません。
説明しながら、そして生徒の方に伝わるようにと、多くのことを考えながら動くため、自分の癖が出やすくなります。
ターンアウトひとつとっても、完璧な状態を常に保ちながら指導できる人は多くはないでしょう。
そうなると、やはり足先が捻れたり、土踏まずが落ちやすかったりという状態になっているわけです。
それが日常的に繰り返されることで、徐々に外反母趾が進行していくことに繋がります。
②バレエシューズなど薄いソールのものを履いている
講師の方は、講師用のシューズでなく、バレエシューズで指導している方も多いと思いますが、フラットで柔らかい靴は横アーチがつぶれやすく、外反母趾を進める大きな要因になります。
外反母趾の多くは、横アーチが崩れることから始まります。
サポート力が弱いため、足裏が疲労しやすくなり、
疲労
↓
横アーチが下がる
↓
母趾側の支持が弱る
↓
中足骨が外側に広がる
という流れが起きます。
③つま先を開いて立っている
母趾をまっすぐ保つために働く筋肉が「母趾外転筋」ですが、ターンアウト姿勢を長時間続けていると、この筋肉が外側に引き延ばされる状態になります。
反対に、母趾を内側に引っ張る「母趾内転筋」は働きやすくなり、結果として、骨が外反方向に向きやすくなってしまいます。
つま先を常に外に向けた状態で立っていると、母趾外転筋に負担がかかり、結果として母趾が内側に倒れやすくなります。
放置すると・・・

外反母趾は始めの頃はたまに痛みが出る程度ですが、悪化するとさまざまな悪影響がでてきます。
具体的には、
・親指の角度がどんどん強くなる
・靴に当たって炎症が慢性化する
・ルルベの軸が取れなくなってくる
・中足骨骨頭痛が起きる
・トゥシューズで立てなくなる
・歩行痛が強くなる
などの弊害が出てくるリスクが高まります。
外反母趾の痛みを軽減するには
①横アーチの回復
外反母趾の根本原因の多くは、横アーチの崩れ(開帳足)です。
足底筋膜炎のリリース、中促骨のモビライゼーション、足裏のインナーマッスルの強化などを行い、アーチを回復させることで、機能改善が期待できます。
親指を付け根をかるくつまみ、上下左右に小さく揺らすことで、関節の遊びが生まれ、圧迫が軽減します。
圧迫が軽減すると、痛みが和らぐことに繋がります。
また、外反母趾の方は、母趾内転筋、足内在筋、後脛骨筋、腓骨筋などが弱いことが多いので、これらの筋肉を強化することで、悪化を防ぐことができます。
②立ち方を気をつける
つま先を外に開いて立つ癖を治すだけでも、母趾への負担は大きく減ります。
できるだけ自然な角度で立つ意識をしましょう。
また、バレエをしている人は、日頃の歩き方がガニ股歩きになっている人が多いですが、これも外反母趾を悪化させる原因となります。
また、重心が前になっていると母趾に負担がかかります。
普段立っている姿勢を改善することが、外反母趾の痛み軽減や悪化防止に繋がります。
③股関節・足首の可動域改善
股関節と足首の可動域を改善することで、ターンアウトによる捻れを改善します。
股関節や足首に可動域が生まれると、足先を必要以上に捻る必要がなくなるので、結果的に外反母趾対策になります。
また、股関節と足首の可動域は、歩行にも大きく影響するため、これらを改善することで、足への負荷が減り、痛みや症状が出にくくなります。
④テーピングでのサポート
テーピングは、矯正や痛み軽減に大きな役割をします。
母趾を内側に引き寄せて外反の角度を矯正したり、横アーチを支えることで開帳足になりにくくします。
関節の位置を正しく保持しやすくなり、変形を防止する効果も期待できます。
あくまで補助的なものですが、うまく取り入れることで、使い方改善ができると思います。
⑤楽なシューズを履く
バレエシューズよりも、ティーチャーズシューズの方が足が楽という方もいます。
ただし、ティーチャーズシューズは、少しヒールがあるものが多く、前重心になりやすいため余計に痛いという方もいます。
ティーチャーズシューズにもスニーカーのようなものもありますので、できるだけ自分に合った楽なシューズを選びましょう。
シューズを変えるだけでも痛みが大きく軽減されることがあります。
まとめ
外反母趾は、使い方次第で痛みを軽減したり、進行を遅らせることが可能です。
また、初期のころに適切なケアと対策を行うことで、外反母趾になるリスクを大きく軽減できます。
職業病といって諦めず、骨が変形してしまうまでに、早めの対策をしましょう。
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