内転筋・ハムストリングスの緊張による開脚時の脚の痛み
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
「前後開脚で太ももの裏が痛い」
「横に開くと内ももが突っ張る」
「ストレッチをしているのに柔らかくならない」
「左右で開きやすさが違う」
このようなお悩みを抱えているダンサーの方はいらっしゃいませんか?
「筋肉が硬いだけだから、そのうち良くなるだろう」と思って無理にストレッチを続けてしまう方も多いですが、実はその痛みには筋肉の損傷や癒着が隠れているケースがあります。
今回は、開脚時に太ももの裏(ハムストリングス)や内側(内転筋)が痛くなる原因と注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
主な原因
① 肉離れや筋肉の炎症による「しこり」が残っている

最も多い原因の一つが、過去の肉離れや筋肉の炎症です。
ダンサーはジャンプやターン、急激な開脚動作を繰り返すため、自覚がないまま筋肉に小さな損傷が起きていることも珍しくありません。
筋肉は傷つくと修復されますが、その過程で瘢痕組織(はんこんそしき)と呼ばれる硬い組織ができることがあります。
この部分は正常な筋肉よりも伸びにくく、
- 開脚時だけ痛む
- ストレッチで引っ張られる
- 太ももの裏や内側を押すと硬い部分や痛みがある
- ストレッチを続けてもその部分だけ柔らかくならない
といった症状が現れます。
「昔痛めた場所が今でも硬い」「以前から同じ場所が開脚すると痛む」という方は、このケースが非常に多くみられます。
② 筋肉同士の癒着が起きている
筋肉は一本だけで動いているわけではありません。
筋肉同士は筋膜という組織で包まれ、それぞれ滑り合うことでスムーズに動いています。
しかし、オーバーユース、肉離れや炎症、強い筋肉疲労などが起こると、筋肉同士がくっついてしまう「癒着」が起こることがあります。
癒着が起きると、
- 開脚途中で引っ掛かる
- 片側だけ硬い
- 痛みでそれ以上開けない
といった状態が起きてしまいます。
ストレッチだけでは改善しない理由の多くは、この癒着が原因であることが多いです。
③ 股関節の可動域が狭くなり筋肉に負担がかかっている

実は、開脚時の痛みは筋肉だけが原因ではありません。
股関節の動きが悪くなることで、内転筋やハムストリングスに必要以上の負担がかかっているケースもあります。
例えば、
- 骨盤が動かない
- 股関節が詰まる
- お尻の筋肉が硬い
このような状態では、本来股関節で行う動きを筋肉だけで補おうとしてしまいます。
その結果として、筋肉が常に引っ張られ、痛みや緊張が起きやすくなります。
主な症状
特徴的なのは、開脚時の痛みが「伸びている感覚ではない」ことです。
通常、ストレッチをすると誰でも多少の「伸びる感覚」があります。
これは筋肉が正常に伸ばされている状態であり、ストレッチ痛(伸長痛)のような「いた気持ちいい感覚」です。
しかし、
- ピリッと鋭く痛む
- 一部分だけ強く痛い
- 引っ掛かる、突っ張る感じがする
- 開脚すると途中で止まる
- ストレッチしても毎回同じ場所が痛い
- ストレッチしても柔らかくならない
このような症状がある場合は、単なる筋肉の硬さではなく、筋肉そのものに問題が起きている可能性があります。
自然に治りにくく、無理に開脚を続けることで症状が悪化し、肉離れや慢性的な痛みにつながることもあります。
痛みがあるときに注意すべきこと
①無理なストレッチはしない
「柔らかくなりたいから毎日開脚している」という方ほど注意が必要です。
筋肉に傷や炎症、癒着がある状態で無理にストレッチを行うと、さらに筋肉を傷つけてしまう恐れがあります。
すると、痛みが長引いたり、柔らかくならず開脚が逆に開きにくくなるといった悪循環に陥ってしまいます。
柔らかくしようと痛みを我慢して伸ばすことは、危険なので注意しましょう。
②坐骨神経痛・腰椎由来の痛みの可能性

太ももの裏が痛む場合でも、原因がハムストリングスそのものではなく、腰から来ているケースがあります。
特に次のような症状がある場合は、筋肉だけが原因ではなく、腰椎や坐骨神経の影響の可能性があります。
- お尻から太ももの裏、ふくらはぎまで痛みや違和感が広がる
- しびれやジンジンするような感覚がある
- 長時間座っていると症状が強くなる
- 前屈や脚を高く上げたときに痛みが増す
③ 痛みを我慢して踊り続けない
「レッスンを休みたくない」「本番が近いから何とかしたい」
このような理由で痛みを我慢しながら踊り続けるダンサーの方も少なくありません。
しかし、痛みは身体からの大切なサインです。
痛みをかばいながら動くことでフォームが崩れ、本来負担の少ないはずの筋肉や関節にもストレスがかかってしまいます。
その結果、
- 慢性的な痛みにつながる
- 肉離れの再発
- 股関節や膝を痛める
- 腰痛につながる
など、症状が広がってしまうこともあります。
「少し痛いだけだから」と放置せず、早めに原因を確認することが非常に重要です。
まとめ
ダンサーに多い開脚時の太ももの裏や内側の痛みは、単なる「筋肉の硬さ」だけが原因とは限りません。
特に、「肉離れや筋肉の炎症によるしこり」「筋肉同士の癒着」「股関節の可動域低下」が重なることで、ストレッチだけでは改善しない痛みが生じることがあります。
痛みを我慢して練習を続けたり、無理にストレッチしたりすると、症状が長引き、パフォーマンスの低下や再発・悪化のリスクにつながります。
痛みがあるダンサーの方は、我慢せず、お気軽にご相談ください。
早期に適切なケアを行うことが、痛みの改善とパフォーマンス向上への第一歩となります。
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