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ピルエットのコツ・ポイント

こんにちは。

やまぐち整骨院です。

 

本日はピルエットについてのお話です。

バレエダンサーらしいくるくると回るピルエットは誰もが憧れますよね。

 

人それぞれ得意不得意はあります。

ジャンプが得意な人もいれば、回転が得意という人もいます。

アップテンポなリズムの方が好き、あるいは優雅に魅せる動きが得意だという人もいるでしょう。

 

プロを目指す上では、どのジャンルにおいても一定のレベルは求められます。

たとえ32回転のフェッテを舞台で見せる人は一部だとしても、ピルエットはどんな踊りにも出てきますよね。

 

本日は、回転に苦手意識がある人に向けてのコツや練習の仕方など、アドバイスをお伝えしようと思います。

 

ピルエットのポイント

バレエのレッスン風景ポイント①体の軸をつくる

ピルエットを回るには回っている間、真っ直ぐに立つための体の軸が必要です。

まずはルルべのルティレのバランスで確認します。

軸が見つかっていないまま何度回る練習をしても運が良ければ回れるような ギャンブルになってしまいます。

ルルべやポワントのルティレで3秒はバランスをとれるよう、練習しましょう。

左右の肩・腰が歪んでしまわないように、全身を引っ張り合うイメージで床を押します。

 

回るためには正しい形でまず立つことが大切。

立っていられない限り回転することはできません。

 

もしかすると2回転くらいまでであれば、きちんと立てていなくても回れてしまうかもしれません。しかしそれ以上となってくると、やはり正しく立てていないと厳しくなるでしょう。

 

ポイント②腕の使い方

ピルエットのときに進行方向の手で勢いをつけて回るのはNGです。

勢いで回ることはケガにもつながります。

 

右のピルエットの場合、右手は先行して開いていきますが、脇腹をしっかり保ちましょう。

 

そして重要なのが左手です。

左手をアンナバーに集めてくる力を使って回転します。

 

左右の腕の動きは床に対して平衡に使えるように意識しましょう。

 

そして、左右の腕が体から遅れてくる人がいますが、そうなってくると体がバラバラになってしまいます。

そうならないためのポイントとして、脇腹をしっかり保っておく意識を持つと良いでしょう。

「脇を送って」という注意を受けたことがあるかもしれません。

腕でコントロールしようとすると、体が固まってしまい回れないため、脇腹を意識することで腕が体からブレにくくなります。

 

ポイント③顔をつける

バレエダンサーよく、ピルエットの時に首をきって!という注意が飛びます。

バレエで首をきるとは回転するギリギリまで顔を正面に残して、最後に素早く正面に振り返ります。

 

ここで発生するのが 顔を残しているつもり になっていて実際には全く残せていないというケースです。

 

目だけで正面を見ているつもりになり、顔の向きは身体と一緒に回りだしてしまっている人は非常に多いです。

自分が思っている以上に目だけではなく、顔ごとはっきり動かして首をきってみましょう。

 

また反対に、いつまでも顔を残したまま、返ってこないという人がいます。それも同じく首がきれていないことになります。

首を残して!という注意を聞きすぎてしまい、振り返ることの意識が弱くなっているのかもしれません。

 

首は最後まで残しますが、最後の最後に素早く振り返ります。

そして他の部分より先に次の視線位置に移動させることで、回転のブレを抑えます。

 

首をきるのが苦手という人は、まずは鏡などをみて、首をつける練習だけをしてみてください。

首の可動域が広がりますし、回転には背骨の回旋が重要となります。

首は背骨の一部なので、首が固まってしまっていては、うまく回れません。

 

苦手意識のある人は、体を固めてしまいがちですが、首をつける練習をすることで、体の回旋や遠心力がでやすくなる思います。

 

 

ポイント④プリエアップのタイミング

ピルエットは4番のプリエから同時にルルべのルティレに立ち、回転します。

 

ですが、回ろうとしすぎてルティレに立てていないのに体が先に回っていってしまう、あるいは、回るスピードに対して後ろ脚をルティレに持ってくるスピードが遅いとなると、タイミングが合いません。

 

プリエの前足はギリギリまで踵を引かず、回転すると同時に後ろ足を蹴って、素早くルティレに持って行きます。

 

集まるタイミングが合えば、体がブレないため力まず回れます。

 

まずは、4番ポジションから90度回転したルティレに立つ練習をすると、この集めてくる感覚が掴めると思います。

 

この時に、

 

・腕は遅れていないか

・後ろ脚は遅くないか

・骨盤は水平に保たれているか

・ルティレの足はアンデオール されているか

・お腹が出て体が反り返っていないか

・お尻が引けてしまっていないか

 

などのポイントを確認しましょう。

 

きちんと正しい位置に素早く集めてくる感覚を掴めれば、ピルエットの上達は早くなります。

 

 

ポイント⑤4番ポジションの幅と重心

ピルエットが回りやすい4番ポジションの幅は、人によって違います。

広めの方が遠心力がつきやすいですが、まずは自分の回りやすい幅を見つけましょう。

 

また、プレパレーションもプリエの重心位置も、人によって違います。

初めてピルエットを習うときには、「前足と後ろ足に同じ体重をかけて」と習った人もいるかもしれませんが、少し前足に体重を多くかける方が回りやすいという人や、そういう風に習ったという人もいるでしょう。

ほぼ前足に体重をかけて後ろ足を伸ばしてプレパレーションを取るダンサーもいます。

 

前足に多く重心をかけた方が、前後運動は少なくなるため、ブレは少なくなくなります。

 

一方、両足に重心をかける方が深いプリエができるため、男性のように回転数が多い場合、両足でしっかりプリエをする人も多いです。

 

ピルエットにおいて、プレパレーションは非常に重要です。

まずは自分にとってベストな4番ポジションを見つけましょう。

 

ポイント⑥トゥシューズで立つ時はさらに高い位置で

バレエダンサーの足元バレエシューズでは回れるけれど、トゥシューズになった瞬間回れなくなるという人も多いと思います。

トゥシューズでピルエットを回るときには、バレエシューズのときよりも上の位置まで立ちきる必要があります。

頭一つ分くらい上に上がるイメージで、しっかり乗り切りましょう。

これは、おそらく思っていより高い位置です。

 

このイメージが持てていないと、腰が上がりきらず、途中で落ちてしまいます。

まずは、これも4番ポジションから乗り上がる練習をしましょう。

 

 

本日は、ピルエットを回るコツやポイントについてお話しましたが、いかがでしたか?

 

ピルエットでは、恐怖心を持たないことも大切です。苦手な人にとっては、これが一番難しいかもしれません。

しかし、ひとつひとつ段階を踏んで、クリアにしていくことで、恐怖心も減っていくと思います。

 

まずは、ゆっくり丁寧に練習してみてくださいね。

 

 

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