バレエのメソッドの違い
こんにちは。
やまぐちスポーツ整骨院です。
最近ではSNSで動画が簡単に見られるようになり、海外のバレエ団の踊りを目にする機会も多いと思います。
それぞれのバレエ団によって振り付けや踊り方に違いがありますよね。
同じ演目でも、まったく印象が違ったり、ストーリーにも違いがあったりします。
みなさんの好きなバレエ団はどこでしょうか?
同じバレエでも国によって少しずつ違うのは、それぞれに「メソッド」があるためです。
本日は、世界的に代表される3つのメソッドの特徴をみていきたいと思います。
メソッドとは?
メソッドとは、目標を達成するために定められたやり方、手順のことを言います。
技法、指導法、方法などといった意味でも使われ、バレエにおいては、特定のバレエ教育や技術指導の方法を指します。
「流派」といえばイメージしやすいかもしれません。
メソッドは、バレエの歴史や文化的背景、創設者の理念に基づき、体系化されたものです。
動きのスタイル、身体の使い方に影響を与えるため、それぞれのバレエ団の印象が違うのも、このためです。
メソッドの種類
バレエには、多くのメソッドがあります。
みなさんはメソッドと聞いたとき、どこのメソッドを思い浮かべますか?
・ワガノワメソッド
・パリ・オペラ座メソッド
・ロイヤルメソッド(RADメソッド)
は世界3大バレエ団のそれぞれのメソッドです。
みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
その他にも、
・チェケッティメソッド
・バランシンメソッド
・ブルノンヴィルメソッド
などがあります。
本日は、その中でも最初の3つのメソッドの特徴をご紹介します。
ワガノワメソッド
誕生の背景
創始者はマリインスキー劇場のバレエダンサーであったアグリッピーナ・ワガノワです。
ワガノワはダンサー引退後、教師として活躍し、ロシアバレエの基盤を築きました。
ワガノワは、当時の力強さや技巧重視のイタリアンスタイルと、優雅さや軽快さが特徴のフレンチスタイルの長所を融合し、体系化しました。
ワガノワメソッドの特徴
①明確なラインと優雅さ
足先から指先、頭の位置までが調和し、常に美しいラインを作ることが求められます。
ワガノワメソッドでは、エポールマン(肩と上半身の付け方)は、非常に重要とされており、このエポールマンをはっきりつけることで、踊りに立体感を与え、優雅さをもたらします。
また、ポールドブラ(腕の動き)も流れるような動きが特徴的です。ポールドブラが体と連動することで、動き全体の調和を生み出します。
優雅さを保ちつつ、上半身をダイナミックに使うのがワガノワメソッドの素晴らしいところですよね。
②力強さと柔軟性
ロシアのダンサーといえば、ダイナミックなジャンプや回転とともに、柔軟性も優れているのが特徴です。
これはワガノワは特に背中と体幹の筋肉を重要視したことによります。
体幹が強いことで、安定感のあるポジションと滑らかな動きを実現します。
柔軟性においても、幼少期からトレーニングします。
しなった脚のラインと高く上がる脚は、ロシアダンサーの特徴と言えますが、強靭な体幹があるからこそコントロールができるのでしょう。
パリ・オペラ座メソッド
誕生の背景
ルイ14世が「王立舞踏アカデミー」を設立し、フランスでバレエの基盤が築かれました。後のパリ・オペラ座バレエ学校です。
19世紀にピエール・ボーシャンがバレエの基礎を整理し、みなさんもご存知の「5つのポジション」を定義しました。
この時代からフレンチスタイルが確立されていったとされています。
パリ・オペラ座メソッドの特徴
①優雅さと気品
パリ・オペラ座メソッドにおいて、もっとも重要視されているのは、洗練された美しさではないでしょうか。
すべての動きに正確さが求められ、無駄な動きがありません。
エポールマンにおいても、自然で流れるようなエポールマンが重視され、動きに品格と柔らかさを加えます。
また、エレガントさを重視するため、脚の高さも制限されることもあります。
パリ・オペラ座メソッドでは、形の美しさに重点が置かれます。
表現においても、洗練された動きそのものが感情を伝える手段となります。
②足先の重要性
パリ・オペラ座メソッドでは、デミポワントの動きが非常に洗練されています。
バーやセンターでの練習で、デミポワントを細かく丁寧に使うことで、足首も柔軟性と強さを鍛えます。
パとパの間の繋ぎを大切にし、足先を滑らかに使うことで、動きに流れが生まれます。
また、パリ・オペラ座は、素早いアレグロの足さばきも特徴的です。
空中で足を打ちつけるバッテリーは、正確かつ高速な動きが求められます。
パリ・オペラ座のダンサーは、足先が美しいのが特徴的で、優雅さと軽やかさを感じられます。
ロイヤルメソッド(RADメソッド)
誕生の背景
当時のイギリスでは、あまり教育法が体系化されていなかったため、教育の向上を目的とし、1920年にイギリス王立アカデミーが設立されました。
これが現在の「ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンシング」、通称RADです。
10段階に分けられたレベル毎の試験制度、グレード制を導入することで、理解度や技術の上達を明確に把握することが可能です。
ロイヤルメソッドの特徴
①体系的な教育
グレードごとの明確なカリキュラムにより、基礎技術を徹底的に学ぶことで、正確な技術が身につきます。
また、ロイヤルメソッドでは、身体を壊さないことを重視しているため、動きが自然で安全に行えるよう、姿勢や関節の動きが細かく指導されます。
ワガノワメソッドが条件が整ったダンサー向けの指導法というイメージに対して、ロイヤルメソッドは、身体条件に関わらず安全に行えるメソッドといったイメージでしょうか。
②音楽性
技術的な動きだけでなく、音楽をどのように表現するかが重視され、感情豊かな踊りが特徴的です。
音楽との調和やリズム感を育む指導が取り入れられているため、技術的な動きにとどまらず、音楽を感じ、解釈し、それを身体表現に活かすことに重点を置いています。
ロイヤルバレエ団のダンサーは、生き生きとした人間味の感じられる表現が印象的です。
まとめ
本日は、それぞれのメソッドの特徴についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
日本のバレエ教育は、正直あまりメソッドが確立されていません。
メソッドにこだわらない教室もあります。
もちろん、素晴らしい指導をされているスクールも多くあり、一概に何が良いとは言えませんが、たとえば留学をするとなった場合には、動きの違いなどで驚くこともあるかもしれません。
本日ご紹介したメソッド以外にも、いろんなメソッドがあります。
こういった違いを勉強することも、上達に繋がるかもしれません。
鑑賞する際には、少し意識してみてくださいね。
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